生活の全てを資産運用だけで賄う「FIRE」はハードルが高いけど、「月一回の外食は優待で賄う」「携帯料金は株式配当から賄う」みたいな感じで少しづつ経済的自立を達成していくことは誰にでもできるよ。達成感を味わいながら経済的自立の範囲を多くしてみよう!
FIREというのはハードルが高く、行き過ぎた生活スタイルだと思っています。
FIREに必須と言われる生活費の25年分を貯めるには膨大な年月が必要ですし、FIREできる状態になっても資産運用だけで働かない生き方というのは一部の人の一時期には最高の生き方でも誰にでも薦められる生き方だとは思えません(私にはとても合った生き方ではあるのですが)。
ただ「経済的自立」という仕組みは多くの人にとって良いことだと考えていて
「1食分の夕飯を株主優待で賄う」
「毎月の携帯電話代分を配当金で賄う」
「毎年の家族旅行分を配当金で賄う」
みたいな感じで小さいかもしれないけど部分的に「経済的自立」を生活に組み込んで暮らすことは人生を豊かにしてくれますし、最初はささやかな「経済的自立」でも継続して育てていくことでいつの間にかだいぶ豊かな暮らしになっているなんてことも夢ではないと思うのです。
今回は、私のしてきたチマチマとしているけど後々大きなインパクトをもたらしてくれた経済的自立の方法を紹介したいと思います。
元々細かな出費が多い浪費家だった
私は元々結構浪費家でした。
浪費家と言っても、高級ブランドや高級車など大きな買い物をするわけではなく、コンビニに1日2回行く、ランチは必ず外食、スタバやカフェも大好きでよく行っていて平日は1日2〜3000円位は使っていたという程度です。
都内勤務だったので美味しいお店も多く仕事帰りによく飲みにも行っていました。
転職して千葉の地元で働くようになり、自転車通勤に変わり、職場で昼食が出る環境になってから「これまで結構浪費をしていたな」と思うようになり蓄財を開始。平日も休日も飲み物はタンブラーを持ち歩くようになりコンビニに行くこともなくなりました。飲む機会もほぼ無くなり飲み会参加は半年に1回程度に減りました。
節約したお金で1株投資を開始
2006年から個別株投資、2019年からインデックス投資を始めていましたが、2021年頃に1株から株を変えるネオモバ証券の存在を知り、これまで行なってきた投資とは別に日々の生活で節約したお金で日本の高配当・優待株にも1株投資をしてみようと思い立ちました。
ネオモバ証券とは?
1株から株を購入できるスマホアプリ限定の証券サービス。
通常100株からしか買えない株式を1株から買うことできるため500円とか3000円という少額で気軽に株を買うことができる。現在はサービスをSBI
証券に統合しネオモバ証券という名称のサービスは終了してしまった。
「節約したお金を原資にネオモバ証券で1株投資を始めよう」
というコンセプトは我ながらとても素晴らしい案でした。
なぜなら、
株式投資の原資が節約した「使わなかったお金」ですから仮に含み損が出たとしても原資から計算すると損失にはならないからです。
こうして私は数日おきに、高配当または株主優待のある業績が好調な株を買い続けました。
ヒューリック、三菱商事、伊藤忠、ニッスイ、壱番屋、マミーマートなどなど30社ほどの会社の株を数百円〜数千円という単位でチマチマ買い続けました。買うのは数株ですから毎回そんなに企業調査をしなくても気になる株があって財務が良好であれば細かいことは気にせずポチポチ買って行きます。
やがて投資総額が20万円位になりました。配当金が3%位あるので年間6000円(税引き後4800円位)を受け取れるようになります。
ここまでくると「これで家族の携帯電話1ヶ月分は賄えるな」と小さな経済的自立を実感して嬉しくなるわけです。
2年続けるうちに100万円を超えるようになりました。
チマチマ買っていた個別株の中から優待が受け取れる100株に到達するものも出てきます。
例えば丸亀製麺を運営するトリドールからは半年に1回3000円分のお食事券が貰えます。半年に1回丸亀製麺での食事分経済的自立を手に入れられることになるわけです。
投資総額660万円 年間配当金15万円、優待と合わせて20万円達成
2024年9月現在、この口座は660万円ほどに育ち、年間配当は約15万円、優待がもらえる会社は19社(優待時価は58400円)。合わせて年間20万円分の経済的自立をもたらしてくれるようになりました。
ここまで来ると家族旅行1回分くらいは賄える規模です。
こんな感じで、どれだけお金がなくてもチマチマ投資をし続ければゆっくりでも経済的自立の芽を大きくしていくことができます。原資がない方も日々の出費を見直せば数百円でも数千円でも使えるお金が出てくるかと思います。
どこか別の機会に銘柄の選び方やある程度成果の出る投資タイミングなどを紹介したいとは思いますが、今回はここらへんで終わりにします。